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2026.09.08

Kindle出版のやり方を最初から最後まで【完全版】AIで原稿・図解・表紙を作って出すまでの全手順

Kindle出版のやり方 完全版 最初から最後までの全手順
Kindle出版のやり方 完全版 最初から最後までの全手順

結論から言うと、Kindle出版の工程は5つです。①KDPアカウントの登録 ②原稿を作る ③本の形にする ④表紙を作る ⑤出版申請。このうち①は最初の1回だけで、2冊目からは②〜⑤の繰り返しになります。

並べると多く見えますが、1冊出し終えると「この程度だったのか」という感想になる作業量です。この記事では、その5つを通しで書きます。

全体像 ── 1回だけの作業と、毎回やる作業に分かれます

まず、この分かれ目を知っておいてください。

  1. KDPアカウントの登録 … 銀行口座・住所・税の情報を登録します。最初の1回だけ
  2. 原稿を作る … テーマ決め → 章立て → 本文 →(図解・漫画)
  3. 本の形にする … Wordなどに流し込んで、改ページ・目次・画像を整えます
  4. 表紙を作る … 本の顔になる部分です
  5. 出版申請 … タイトル・紹介文・キーワード・カテゴリ・価格を入力して申請します

1冊目でつまずきやすいのは①です。英語で住所を入れたり、税の質問に答えたりするので、作業としては地味に重い。ただし、ここを越えれば2冊目からは触りません。

Kindle出版の5工程。1回だけの作業と毎回やる作業

用意するもの ── 必須は1つだけです

必ず必要なのはKDPアカウントだけです。あとは推奨で、しかも使う場面が来てから用意すれば足ります。

  1. 文章と画像を作るAI … 原稿はChatGPT・Claude・Geminiなど、使い慣れたもので構いません。ただし図解や漫画の画像まで作るなら、画像生成の強いAIを選ぶことになります
  2. WordまたはGoogleドキュメント … 本の形にするために使います。Wordのほうが扱いやすいですが、入っていなければGoogleドキュメントでも出せます
  3. 画像を整えるツール(Canvaなど) … 表紙や画像の細かい直しに使います。無料の範囲で足ります

例外がひとつあって、全ページが画像の本(漫画・写真集)は、WordではなくKindle公式のKindle Createで本の形にします。文章主体はWord、画像だけの本はKindle Create、という分かれ方です。

最初から全部に課金しないでください。無料の範囲で1冊出してみて、「1日に何冊も作りたい」と思った段階で月額に切り替えるほうが、確実に無駄がありません。

用意するものと、それを使う工程

① KDPアカウントの登録(最初の1回だけ)

KDPは、AmazonでKindle本を出すための管理サイトです。「KDP」で検索すれば先頭に出てきます。

流れはこうです。

  1. Amazonのアカウントでサインイン(普段の買い物用アカウントでかまいません)
  2. アカウント情報を登録(2段階認証を求められます)
  3. 受け取り口座 … 自分の銀行口座を入れます。「一部のマーケットプレイスでの支払いを受け取れません」と出ますが、日本での販売なら日本の口座1つで問題ありません。そのまま進めて大丈夫です
  4. 税に関する質問 … 個人か法人か、米国市民・居住外国人か、仲介代理人か。個人で日本在住なら「個人」「いいえ」「いいえ」です
  5. 住所を英語で入力 … 日本の住所と順番が違うので、ここが一番戸惑います
  6. 署名してフォームを送信 … これで登録完了です

英語の住所は、変換してくれる無料のサイトを使うほうが早く終わります。日本語で入れると英語表記に直してくれるので、その結果を貼るだけです。

この工程は1冊目だけです。2冊目以降は、いきなり②から始まります。

② 何の本を出すか(テーマを決める)

いちばん簡単なのは、AIに相談することです。「Kindleで出版したい。読者は◯代前後の△△。読まれやすいテーマを教えてください」と聞けば、候補が返ってきます。

そのとき、ひとつだけ知っておくと精度が上がる考え方があります。HARMの法則です。人が強く反応するのは次の4つだ、というマーケティングの分類です。

  1. Health … 健康・体・美容
  2. Ambition … 夢・キャリア・自己実現
  3. Relation … 人間関係・家族・恋愛
  4. Money … お金・収入・老後

この4つのどれかに触れているテーマは、Kindleで読まれやすくなります。Kindleに限らず、YouTubeやSNSでも同じです。AIに「HARMの法則をふまえて」と一言足すだけで、返ってくる候補が変わります。

次に、ターゲットからペルソナへ絞ります。「50代のサラリーマン男性」はターゲットです。そこからたった1人に決めるのがペルソナです。名前・年齢・職業・いま困っていることまで具体的にして、「この人に向けて書く」と決めます。読者を1人に絞ると、文章の輪郭がはっきりします。

テーマの裏取りはYouTubeでやります

AIの提案だけで決めると、当たりさわりのないテーマになりがちです。そこでYouTubeで需要を確かめます。

AIに「このテーマをYouTubeでリサーチしたい。どう検索すればいいか」と聞いて、出てきたキーワードで検索します。見るのは再生回数そのものではなく、短い期間でどれだけ再生されているかです。

  • 4週間前の動画で4.3万回 … 需要があります
  • 3か月前の動画で200回 … そのテーマは弱いと判断できます

これを何本か見ていくと、「このチャンネルは自分と近い読者層に向けて、この切り口で伸びている」というのが見えてきます。そこまで見えたら、そのテーマは本にしても読まれます。

なお、1冊目から5冊目くらいまでは、この決め方で十分です。そこから先で差がつくのは中身の質で、そこはAIではなく自分の専門性を足していく領域になります。

③ 章立てと見出しを作る

テーマが決まったら、構成(章立てと見出し)を作ります。ここが本の骨格です。

いちばん効くやり方は、再生されている動画の構成を軸にすることです。伸びている動画の話の並びは、それ自体が「この順番なら伝わる」という検証済みの構成だからです。動画の概要欄や文字起こしをAIに渡して、「この内容を書籍にしたい。章立てと見出しを作ってください」と頼みます。

ここは著作権の話になります。必ず読んでください

1本の動画だけを参考にして本にすると、その人の盗作になります。訴えられたら勝ち目はありません。

避け方は決まっています。最低3本、できれば5本の動画をリサーチして、その文字起こしをまとめて渡すことです。「この構成を軸にしつつ、別の動画も参考にしてオリジナルの構成にしてください」と伝えます。

こうすると、あちこちに散らばっている情報のいいとこ取りになります。1本を薄めるのではなく、複数を束ね直すという作業です。手間は増えますが、ここを省略した本は出してはいけません。

構成づくり。1本だけを真似ると盗作、3〜5本を束ねるとオリジナルになる

④ 原稿を書く

章立てと見出しができていれば、あとはその章立てと小見出しに沿って、AIに書いてもらうだけです。目安として、1冊15,000字前後を狙います。

出てきた原稿は必ず読んで、気になるところを直します。直し方も会話でかまいません。

  • 分量が足りない章 → 「この章をもっと肉付けしてください」
  • 内容が難しい章 → 「初心者向けに、もう少しやさしく書き直してください」

章ごとに区切って見ていくのがコツです。区切っておくと、気になった章だけをその場で直せます。

⑤ 図解を入れる(オプション)

図解も漫画も、必須ではありません。文章だけの本でも売れます。売れるかどうかを決めるのは、まずテーマ、そして表紙です。

ただし、入れた方が分かりやすくなり、読んでもらいやすくなります。文字がびっしり続く本は、途中で閉じられます。

手順はこうです。

  1. どこに入れるかをAIに決めさせる … 原稿を渡して「難しいところに図解を入れたい。どこに入れるべきか教えてください」と聞きます。自分で探すより速く、抜けもありません
  2. 画像生成用の指示文を作らせる … 全体は英語ベース、画面に出る日本語だけは日本語のまま、という形にすると文字が崩れにくくなります
  3. 画像を生成する … 生成のときは高速なモードではなく、じっくり考えるモードを選んでください。日本語が化ける原因のほとんどがここです

もう一段よくしたい場合は、先に図解の型をAIに学習させます。「列挙型」「フロー型」「対比型」といった図解のパターンをまとめた資料を渡してから作らせると、出てくる図の質が変わります。人間と同じで、勉強させてから描かせるという考え方です。

型を学習させたあとに出てきたのが、下のフロー型の図解になります。

生成されたフロー型の図解。矢印で流れをつないだ2段構成になっている

⑥ 漫画を入れる(オプション)

漫画も同じくオプションですが、電子書籍で読まれているものは漫画が大きな部分を占めているので、入れられると強い武器になります。

作る順番は4ステップです。①ストーリー ②キャラクター ③1ページごとの設計 ④画像生成。この順番を飛ばした結果が、ページごとに顔が変わってしまう状態です。

全ページを漫画にすることも、文章と漫画を混ぜた本にすることもできます。どちらにするかは本によります。各章の入口に2〜3ページ入れる形なら、文章の本でも漫画の強みを足せます。ChatGPTやGeminiで、ページごとに出力することもできます。

漫画だけは工程が長いので、別の記事で1本にまとめています。

⑦ Wordで本の形にする

ここからは、作ったものを合体させる作業です。原稿・図解・漫画を順番に貼っていきます。

やることは4つです。

  1. 章と見出しの頭で改ページする … Ctrl + Enter(挿入メニューの「ページ区切り」でも同じです)
  2. 句点で改行を入れる … ★この記事でいちばん効く一手です
  3. 見出しスタイルを設定して、目次を自動挿入する … 参考資料メニューの「目次の挿入」
  4. 画像の前後に、改ページか空行を必ず1つ入れる

②の改行について

AIが書いた原稿をそのまま流し込むと、文章がびっしり詰まった状態になります。紙の本ならこれで問題ありませんが、Kindleの読者はスマホの画面で読みます。この幅で改行のない文章が続くと、読みにくさが跳ね上がります。

やり方は一括置換です。Ctrl + H で置換を開き、「。」を「。+改行」に置き換えます(置換欄で改行を表す記号を使います。書き方が分からなければ、AIに「Wordで句点のところで改行したい。置換のやり方を教えてください」と聞けば出てきます)。

これをやるかやらないかで、読み心地がはっきり変わります。

Wordの検索と置換。検索する文字列に句点、置換後の文字列に句点と改行の記号を入れて「すべて置換」を押す

④の空行について

画像の前後に改ページか空行を入れないと、画像が潰れます。特に画像を2枚3枚と続けるときに起きます。地味ですが、これを知らずに出してしまうと本の見た目が崩れます。

Wordで本の形にする4つの作業

⑧ チェック ── 「AIで書いたな」と分かる箇所を消します

原稿ができたら、そのままAIに戻して誤字脱字とおかしな言い回しを確認させます。「この原稿に誤字脱字、おかしな言い回しがないか確認してください」で足ります。指摘には前後の文も出させると、Wordの検索で見つけやすくなります。

そして、アスタリスクの後始末は、絶対に忘れずにやってください。

AIは強調したい語を このように という記号で挟んで出力します。通常はWordに貼ると太字になりますが、かっこをまたぐと変換されず、記号がそのまま本文に残ります。

対処は単純です。

  1. Wordで ** を検索して、残っている箇所を確認します
  2. 太字にしたい語は手で太字にします
  3. 最後に ** を空欄に置換して、記号を全部消します

この記号が残っている本は、読者にすぐ分かります。レビューに「AI感が満載でした」と書かれるのは、たいていこういう場所です。中身の良し悪しより先に、雑さのほうが伝わってしまいます。

⑨ 表紙を作る

表紙は本の顔です。売れるかどうかを決めるのは、テーマとこの表紙です。

いきなり「この本の表紙を作ってください」と頼むと、情報量の少ない、そっけない表紙が出てきます。使えなくはありませんが、書店に並んでいる本とは明らかに違うものになります。

差を埋める手順はこうです。

  1. 売れている表紙を集める … Kindleストアで、自分と近い読者層で売れている本の表紙を保存します
  2. AIに分析させる … 集めた表紙を貼って「この構成と配色を分析して、今回の表紙に取り入れてください」と頼みます
  3. 文言は原稿から取らせる … 表紙に入る文章を適当に考えさせないでください。「文言は原稿を分析して決めてください」と足します
  4. 細かい指定をする … タイトルの大きさや文言の配置まで、具体的に伝えます

下は、この手順で作って実際に出している本の表紙です。

この手順で作って出版した3冊の表紙

ここでも著作権の線引きは同じです。参考にする表紙は最低2枚、しかも自分と違うテーマの本から取ってください。1枚だけを参考にすると、構成の丸パクリになります。

⑩ 出版申請

最後は事務作業です。KDPの管理画面で「電子書籍または有料漫画」を選び、必要な項目を入力していきましょう。

入力するのは、タイトル・サブタイトル・著者名・内容紹介・キーワード・カテゴリ・価格・配信の設定です。ロイヤリティは条件によって70%と35%に分かれる仕組みです。

このうちキーワードとカテゴリは、売れ方を左右する部分なので、埋めて終わりにしないでください。検索の対象になるのはタイトル・サブタイトル・著者名・紹介文・キーワード欄の5か所です。カテゴリは3枠あり、役割を分けて選びます。

申請画面の入力と、キーワード・カテゴリの選び方は、それぞれ別の記事で1本ずつ書いています。

特に難しく感じるのは、この3つです

通しで見てきた工程のうち、多くの人が手を止めるのは次の3つです。

  1. 原稿の作り方 … 章立てと小見出しをどう作り、AIにどう書いてもらうか
  2. 図解と漫画の作り方 … 型の学習のさせ方と、キャラを揃えた漫画の作り方
  3. 表紙の作り方 … 売れている表紙をどう分析させ、どう指定するか

この3つは、それぞれ指示文と手順を用意してあります。公式LINEでまとめてお配りしています。

よくある質問

全部で何日くらいかかりますか?

初回は①の登録で半日ほど見ておくと安心です。2冊目からは①がなくなるので、原稿・図解・表紙・申請の工程だけになります。慣れるまでは工程数の多さが負担になりますが、減っていくのは①だけではなく、判断に迷う時間そのものです。

文章だけの本でも売れますか?

売れます。図解も漫画もオプションです。売れるかどうかを決めるのは、まずテーマ、次に表紙です。図解と漫画は分かりやすくして、読んでもらいやすくするためのものだと考えてください。

どのAIを使えばいいですか?

文章はChatGPT・Claude・Geminiなど、使い慣れたもので構いません。分かれ目は画像です。図解や漫画まで作るなら、画像生成の質で選ぶことになります。まず1冊試すだけなら、無料の範囲でも進められます。

Wordがないと出版できませんか?

Googleドキュメントでも出せます。ただしWordのほうが操作しやすいので、続けるつもりがあるなら用意しておくと楽になります。全ページが画像の本(漫画・写真集)だけは、Kindle公式のKindle Createを使います。

AIで書いた本を出しても大丈夫ですか?

出せます。ただし出したままにしないでください。誤字脱字の確認、アスタリスクの後始末、章ごとの読み直しは必ず通してください。読者が反応するのは中身の良し悪しよりも先に、手が入っていない雑さのほうです。

出したあとに直せますか?

直せます。タイトル・紹介文・キーワード・カテゴリ・価格・本文データは、管理画面から編集して更新すれば反映されます。1冊目から正解を当てる必要はありません。出してから、反応を見て差し替えていくのが実際の運用です。

何冊くらい出せばいいですか?

1冊目は「最後まで通す」ことが目的です。テーマの決め方も表紙の作り方も、1冊出し切って初めて自分の手順になります。差がつく中身の質を考え始めるのは、5冊目あたりからで間に合います。


ここまでが、Kindle出版の全工程です。手順そのものは、これで最初から最後までつながっています。

あとは、各工程でAIに何をどう伝えるかという中身の話になります。原稿を一気に書かせるための指示文、図解と漫画の作り方、表紙の分析のさせ方は、公式LINEでまとめてお配りしています。

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筆者:株式会社スターストリーム・スタジオ 代表 清水 昴

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