本の考え方を、漫画のキャラクターが演じる1分ほどの寓話にして、縦型のショート動画にしています。自社のYouTubeチャンネルの再生リスト「1分でわかる自己啓発【寓話】」で発信しているシリーズです。
1本目は、人間関係の考え方「1対2対7の法則」を、村のパン屋の青年の物語にしました。全員に好かれようとして大事な常連を失いかけた青年が、粉ひきのおばあさんの一言で気づく、という筋書きです。
いちばんこだわったのは、最後まで漫画の絵のまま動き、同じ人物が同じ顔で出てくることです。動画のAIに絵を動かさせると、人物が実写のような顔に寄ってしまうことがあります。ここが崩れると、シリーズとして見てもらえません。
どのような仕組みか
寓話のショート動画1本を、16ほどの場面の絵とナレーションで組み立てます。上に題名の帯を固定し、下に字幕を入れる、ショート動画でよく見る形です。

場面をすべて動画にするのではなく、人物が大きく動く見せ場だけを動画にし、残りは絵にゆっくり寄る・揺れるといった動きを付けています。1本目では16場面のうち5場面を動画にしました。
見る側には、ずっと動いている画面に見えます。作る側は、動画を作る回数を3分の1ほどに抑えられるので、毎日でも続けられる作り方です。
作るときに決めたこと
人物ごとに、設定画を1枚作って固定する
登場人物ごとに、正面・横・後ろと表情違いをまとめた設定画を1枚ずつ作ります。場面の絵を描くときは、その場面に出る人物の設定画だけを添えて描かせます。

頭を大きく、鼻を丸くと、漫画らしい体つきを言葉でも決めておきます。実写のような顔に寄らないように、絵を描くときも動かすときも、毎回同じ言い方で指示しています。
字幕は、顔にかからない位置に固定する
字幕は画面の下の方に固定し、絵は顔が上から真ん中に来るように描いています。下の4分の1は地面や机など、何もない所にしておく決まりです。
字幕の後ろは少しだけ暗くして、明るい絵の上でも読めるようにしています。スマートフォンを縦に持って、音を消して見ても話が追えるようにするためです。
題名は、考え方の本当の名前にする
題名には、もとになった考え方の本当の名前を使います。1本目は「1対2対7の法則」を題名にしました。検索で探す人がいる言葉を使えば、自分で付けた名前より見つけてもらいやすくなります。
数字の読み方もナレーションでそろえ、「いちたいにたいなな」と読ませています。
物語は、型に沿って作っています
1分の寓話でも、物語の型に沿って作ると、最後まで見てもらえます。主人公が「欲しいもの」を追いかけて失敗し、「本当に必要なもの」に気づく流れが基本です。
1本目では、青年が欲しかったのは「村の全員に好かれること」でした。けれど本当に必要だったのは、くるみパンを楽しみにしてくれる2人を大事にすることです。最初に出したくるみパンを、最後にもう一度焼くことで、気づきを絵で見せています。
最後に、寓話を今の職場に置き換えて締めます。「全員に好かれようとすると、大切な人と自分の仕事が後回しになる」という形で、見た人が自分の話として持ち帰れるようにしています。
1本ができるまで
寓話のショート動画は、本の考え方を選ぶところから、字幕を重ねて仕上げるところまで、6つの工程で作ります。

確かめる場所は、工程ごとに決まっています。設定画ができたら顔と服装、場面の絵ができたら人物の取り違え、動画ができたら実写に寄っていないかを1枚ずつ見てから、次の工程に移るのが決まりです。
会社の発信にも、そのまま使えます
寓話の形は、会社の考え方やサービスの大事なところを伝えるのにも向いています。理屈で説明すると長くなることも、寓話にすると1分で伝わります。
社員の心構えを伝える社内向けの動画や、お客さまに「なぜこのやり方なのか」を伝える動画にも使えます。登場人物を会社の人や商品に合わせて作れば、毎回同じ顔ぶれで出てくるシリーズになります。
毎回、同じ手順で作れるようにしてあります
弊社はAIの使い方を教える立場でもあり、他の人が同じ手順で作れる形にまとめるのが本業です。寓話のショート動画も、台本から仕上げまでを毎回同じ手順で作れる形にしてあります。
作ってお渡しするだけでなく、社内で回せるように、手順と指示文の一式をお渡しする形もお受けしています。担当の方が替わっても、同じ絵柄と同じ人物で作り続けられるのが利点です。
シリーズを見る
寓話のショート動画をまとめているのは、再生リスト「1分でわかる自己啓発【寓話】」です。新しい回も、このリストに順に加えています。
こんなショート動画を作りたい方へ
伝えたい考え方をお聞かせいただければ、寓話の台本からショート動画の仕上げまでお作りします。登場人物の設定画づくりからでも大丈夫です。
どんなテーマで、どのくらいの本数を考えているか。そこだけお聞かせください。
