🎁 この記事で使った指示文と道具を、セットにしてプレゼントしています(記事の最後で受け取れます)
愛犬を、動くLINEスタンプにしています。AIで24体をまとめて作る定番のやり方を、質を求めてパワーアップさせ、1個ずつ、言葉に合わせて場面から作り込むやり方に変えました。絵は1枚も描いていません。
指示文と道具は Claude Code に作ってもらい、動きは手元のパソコンの MiniMax で付けています。
いま完成している3個がこちらです。


なんか今日暑くないっすか

首をかしげてピザを想像したり、汗をかいてニヤッとしたり、ドラムを叩いたり。モデルは愛犬の「うるちゃん」です。
動くスタンプ、気になってはいるけれど、こんなふうに思っていないでしょうか。
- 動くスタンプなんて、自分では作れないと思っている
- AIで作れると聞いても、どこから手をつければいいか想像がつかない
- 作れたとしても、大事な愛犬とは似ていない絵になりそう
もし、こうなったらどうでしょう。
- 家族や友だちとのトークで、自分の愛犬が動いて返事をしてくれる
- 愛犬の「あのときの顔」が、そのままスタンプになる
- 絵を描かずに、自分で1個ずつ増やしていける
この記事では、愛犬の写真から動くスタンプができるまでの流れを、実物と一緒に全部お見せします。
全体の流れは、この1枚にまとめました。

動くLINEスタンプは、Claude Code・Codex CLI・MiniMax の3つをこの順番でつないで作ります。
- Claude Code に、スタンプの言葉と場面を伝えて、絵の指示文を作ってもらう
- その指示文で、Codex CLI(OpenAI の、画像も作れる道具)に絵を描いてもらう(愛犬の写真から顔の絵、全身の絵、言葉と場面に合わせた絵の順)
- MiniMax H3 で、犬だけを動かす
- Claude Code が作った道具で、吹き出しと文字を重ねて APNG にする
- LINE Creators Market に申請する
ここからは、この順番で1つずつ書いていきます。
こんな人に向けて書きました。
- 自分のペットや、自分のキャラクターで動くLINEスタンプを作ってみたい
- Claude Code を少し触ったことがあり、絵以外の作業もAIに任せたい
- AIでまとめて作ったスタンプでは物足りない
定番の「24体まとめて作る」を、1個ずつ作り込む形にパワーアップした
24体をまとめて作るやり方は速い。でも、動くLINEスタンプに言葉ごとの場面は入れられませんでした。
AIで動くLINEスタンプを作るなら、いまの定番は24体をまとめて作るやり方です。絵を1枚も描かずに、1セットをそろえられます。
流れはこうです。画像のAIで24体が並んだキャラクターシートを1枚作り、1体ずつ切り出して動画にし、LINE の形式に変えて申請します。工程が整理されていて、私もまずこの流れで作り始めました。
ただ、作ろうとしたスタンプを並べていくと、引っかかりました。
言葉に合わせて、場面も小道具も変えたい。ピザの話をするならピザを想像している顔、暑い日なら汗をかいている顔にしたい。せっかく大好きな愛犬で作るなら、細部までこだわりたいところです。キャラクターシートの24ポーズは、あとから言葉を当てる作りです。
言葉に合わせて場面を描くことはできません。
そこで、1個ずつ作ることにしました。スタンプに付ける言葉を決めて、その言葉に合った場面を決め、それに合わせた絵を描いてもらいます。時間はかかりますが、完成したときのクオリティがまったく違ってきます。

写真をそのまま渡すと、リアルな絵になる
愛犬の写真はAIに直接渡さず、先に「顔だけ」をイラストにしてもらいます。
うるちゃんは、ブルーのフレンチブルドッグです。大きく立った耳と、胸の真ん中の小さな白い模様が特徴です。

※ イメージ(AIで生成)。実際の愛犬の写真ではありません
写真と、目指す絵柄の見本を一緒に Codex CLI に渡して全身を描いてもらうと、写真に近いリアルな絵になりやすいです。写真があると、AIは毛並みや体つきをなぞろうとします。
そこで、2段に分けます。
- 1段目:写真+見本で、顔だけを描いてもらう。体を描かせないので、写真の体つきをなぞりません
- 2段目:写真は渡さず、顔の絵+見本で全身を描いてもらう。体の形は言葉ではなく数字で伝えます。「2.5頭身」「前足の長さは頭の0.4倍」のように書きます


2段に分けると、愛犬に似たイラストに仕上がります。「かわいく」「デフォルメして」のような言葉は、AIに無視されやすい言葉です。数字で書くと、そのとおりに描いてくれました。この顔と全身の2枚が、すべてのスタンプの元です。

1個ずつ「言葉」と「場面」から作る
動くLINEスタンプの1個は、使う場面を思い浮かべて、言葉と絵を決めるところから始めます。
完成の絵(静止画)は、顔と全身の2枚を添えて、Codex CLI に描いてもらいます。指示文は Claude Code が書いてくれます。
例えば私は、毎年秋に友人とピザを食べるので、そのときに使えるスタンプにしたいと思いました。ピザを思い浮かべながら首をかしげるような動きができたらいいなと考えて、吹き出しでピザを想像している絵にしました。
使う場面を思い浮かべると、付ける言葉も、描いてほしい絵も決まります。
実在のバンドやキャラクターのスタンプを参考にするときは、ノリと構図だけを借ります。名前やロゴ、見た目を入れるのは、審査で落ちる原因です。

こうしてこだわって、会社のキャラクターやマスコットで動くスタンプを作りたい場合は、制作の相談も受けています。

動きはAIに、文字と吹き出しと擬音はあとから重ねる
MiniMax で動かすのは犬だけです。吹き出しと文字と擬音は、Claude Code が作った道具であとから重ねます。
動画のAIに、吹き出しも文字もまとめて動かしてもらうと、動かしているうちにピザの形が変わり、文字が崩れます。犬は動いても困りませんが、文字が1字でも変わるとスタンプとして使えません。だから役割を分けました。
動くLINEスタンプ1個は、Codex CLI・MiniMax・Claude Code の道具で、6つの手順を回して作ります。
- Codex CLI で完成の絵を描く:顔と全身の絵を添えて、言葉と場面を伝えます。文字は「一字一句このとおり」と書きます
- Codex CLI で「文字なし」「吹き出しもなし」の絵を作る:完成の絵を少しだけ直してもらい、文字や吹き出しを消した版を作ります
- Claude Code が作った道具で、吹き出しと文字を切り抜く:3枚の絵の違いから、吹き出し・小さな丸・文字を部品として取り出します
- MiniMax H3 で犬だけを3秒動かす:「吹き出しなし」の絵を、手元のパソコンの ComfyUI で動かします。1本約3分でした
- Claude Code が作った道具で、動画と部品を重ねて APNG にする:270×270、ちょうど3秒、20コマの APNG に仕上げます。吹き出しがぽわっとふくらみ、文字が順番に出ます
- 確認用の GIF で動きを見る:APNG と一緒に GIF も自動で作り、動きを目で確かめます

MiniMax への指示文は、4つに分けて書きます。動き・絵柄を変えないこと・時間の流れ・やってはいけないことの4つです。「キャラの大きさを最初から最後まで変えない」「最後は最初と同じポーズに戻る」も必ず入れます。
この書き方で、水彩のイラストのまま崩れずに動きました。
手元のパソコンで MiniMax を動かせない場合は、fal.ai という動画AIのサービスでも、同じ MiniMax の動画モデル(Hailuo 02)で画像から動画を作れます。
料金は768Pの画質で1秒0.045ドル、6秒の動画1本で0.27ドルです(fal.ai のモデルページ・2026年10月)。
質を上げるために工夫した5つのこと
動くLINEスタンプは、静止画では気にならなかったところが、動かすと目立ちます。
作りながら直してきた5つです。
- 1コマ目を完成の絵にする:LINE のスタンプは、再生が終わると1コマ目に戻って止まります。ストアでも1コマ目が静止画として表示されます。だから1コマ目に、文字も吹き出しもそろった完成の絵を置きます
- 汗は目より上にかく:静止画では汗に見えたしずくが、動かすと涙に見えました。汗はおでこと、頭の上の湯気の線に移しました
- 表情は、2本の動きをつないで変える:「暑い顔から、言い終わるころにニヤッ」としたかったのですが、AIに途中で表情を変えさせると、どんな顔になるかが安定しません。暑い顔の動きとニヤッとした顔の動きを別々に作り、文字が出そろう7コマ目でつなぎました
- 擬音は、絵の文字にして叩いた瞬間に出す:LINE のスタンプは音が出ません。そこで「ドンッ」「ジャーン」を絵の文字で描き足してもらい、ドラムを叩いた瞬間にパッと出しました。白いふちのある文字は、背景の白と見分けがつかず、うまく切り抜けません。文字だけを残して、まわりをマゼンタ一色で塗った絵を描いてもらうと、ふちごときれいに抜けました
- 色を32色にしぼる:水彩の絵をそのまま APNG にすると1,402KBありました。32色にしぼると234KBになり、スタンプの大きさでは見た目もほとんど変わりません

LINE に申請するまで
動くLINEスタンプは、8個・16個・24個のどれかでまとめて申請します。私は上限の24個で出すと決めて、1個ずつ作りためています。
LINE の公式の決まりはこうです(LINE Creators Market の制作ガイドライン・2026年10月)。
- 1セットは8個・16個・24個から選ぶ。審査をリクエストすると変えられない
- 1個の大きさは最大で横320×縦270px。縦か横のどちらかは270px以上にする
- 1個は5〜20コマ、最大4秒。再生は1〜4回(合わせて4秒以内)
- 1個あたり1MB以下、背景は透明、形式は APNG
- ほかに、メイン画像(240×240)と、トークのタブに出る画像(96×74)が1個ずつ要る
24個そろうと、こんなセットになる予定です。

※ イメージです。完成している3個以外は、並べ方を見るための仮の絵です
申請は、LINE Creators Market で次の順に進みます。
- LINE Creators Market に登録する:LINE のアカウントで、クリエイターとして登録します
- タイトルと説明文を書き、画像を上げる:スタンプの個数を選び、APNG をまとめてアップロードします
- 審査をリクエストする:販売の基準を満たしているかを見てもらいます
- 承認されたら「リリース」を押す:スタンプショップで販売が始まります。値段はいくつかの中から選べます

画面で見ると、こう進みます(うるちゃんのスタンプと記入例を入れた画面です)。
① 「新規登録」を押して、「スタンプ」を選びます。

② 種類を「アニメーションスタンプ」にして、タイトルと説明文を英語と日本語で書きます。種類はあとから変えられません。

③ 個数を24個にして、APNG を ZIP でまとめて上げます。メイン画像とトークのタブに出る画像も一緒に上げます。

④ タグを付けて、最後に「リクエスト」を押します。タグは、トークで言葉を打ったときにスタンプを出すための目印です。

形式で落ちやすいのは、再生時間とコマの保存の仕方です。0.98秒のようにちょうどの秒数になっていないものは、審査ではじかれやすくなります。そこで私の道具は、ちょうど3秒・全面のコマで書き出す作りにしました。
指示文と道具のセットをプレゼントします
動くLINEスタンプの指示文と道具を、そのまま使えるセットにまとめました。
- 完成の絵を描いてもらう指示文
- 文字や吹き出しを消す指示文と、マゼンタで文字だけを残す指示文
- MiniMax に犬を動かしてもらう、4つに分けた指示文
- 動画と部品を重ねて、LINE の決まりに合った APNG にする道具
受け取り方は、公式LINEに登録してキーワード「スタンプ」を送るだけ。受け取りのリンクが届きます。


よくある質問
絵が描けなくても、動くLINEスタンプは作れますか?
作れます。私は絵を1枚も描いていません。絵は Codex CLI に描いてもらい、動きは MiniMax、LINE の形式に変える道具は Claude Code に作ってもらいました。自分でやるのは、言葉と場面を決めることと、できた絵を選ぶことです。
愛犬の写真を、そのままAIに渡してもいいですか?
渡せますが、写真をそのまま渡すと、リアルな絵になりやすいです。先に写真と見本で顔だけをイラストにし、全身は写真を渡さずに描いてもらうと、イラストになります。
キャラクターシートで24体まとめて作るのと、1個ずつ作るのはどちらがいいですか?
早くそろえたいなら、まとめて作るほうが向いています。言葉ごとに場面や小道具を変えたいなら、1個ずつ作るほうが向いています。私はピザを想像する顔や、ドラムを叩く姿を入れたかったので、1個ずつにしました。
MiniMax を自分のパソコンで動かせないときは、どうすればいいですか?
fal.ai という動画AIのサービスで、MiniMax の動画モデル(Hailuo 02)を画像から動画に使えます。768Pの画質で1秒0.045ドルです(2026年10月)。動かす指示文の書き方は、パソコンで動かす場合と同じです。
動くLINEスタンプは何個から申請できますか?
8個・16個・24個の3つから選べます。審査をリクエストしたあとは個数を変えられないので、何個で出すかを先に決めておきます。
1個のスタンプを作るのに、どれくらい時間がかかりますか?
絵1枚が1〜2分、犬の動きが1本約3分でした。1個のスタンプに絵を3〜4枚と動きを1〜2本使うので、AIの待ち時間は合わせて10〜20分ほど。言葉や場面を決めて、できた絵を選ぶ時間は別にかかります。
APNG とは何ですか?
動くスタンプに使う、動きのある PNG の形式です。LINE の動くスタンプは、この形式で上げる決まり。1個1MB以下という上限もあるので、私は色を32色にしぼり、1個230〜290KBに収めました。
おわりに
動くLINEスタンプは、絵が描けなくても、この順番で作れます。
手順をもう一度並べます。
- Claude Code に、スタンプの言葉と場面を伝えて、指示文を作ってもらう
- その指示文で、Codex CLI に顔、全身、場面に合わせた絵を描いてもらう
- MiniMax H3 で、犬だけを動かす
- 吹き出しと文字を重ねて APNG にする
- LINE に申請する
まずは1個、大事な愛犬で作ってみてください。

